専門性を高めて自分の武器をつくる

機械と看護師の目での管理が重要な透析治療

人工透析とは、腎不全状態にある患者に行う治療です。高齢化社会や生活習慣病である糖尿病患者数の増加が背景となって、日本では年々人工透析を導入する患者は増えています。自分で尿を作れなくなった患者の血液を一度体外の装置へと送り込み、老廃物や不要なイオン、水分などを除去して体内へと血液を戻す治療です。

人工透析器が発達した現代医療では、優秀なセンサーが患者の状態を観察し、何か異常があればアラームを鳴らすことになります。このアラームが鳴れば透析室の医師や看護師が駆け付け、どんな異常なのかを勘案し治療に当たります。血液を入れ替えるような大胆な治療ですが、安全に行えているのは人工透析器の発展のおかげでもあります。

しかし、機械のアラームに頼って全く透析中の患者を観察しないわけにはいきません。機械が検知するのはあくまで検査値上の異常のみであり、患者の表情や訴えを記録しているわけではないため、患者の身体に起こった小さな変化を見逃してしまう可能性があります。

そこで、人の目によってしっかり患者の表情や皮膚の色などを観察することが大切なのです。患者それぞれに看護師がつきっきりで観察する、というわけにもいきませんが、透析中の患者を定期的に回って、何か異常が無いかをヒトの目でも確認する、という完全管理が行われています。機械とヒトの目によるダブルチェックによって、大きなトラブルを未然に防いでいるのです。